「バイオベンチャー通信」

創薬バイオベンチャーについての情報を発信していきます。なお、ブライトパスバイオ、モダリス、ステムリムについては個別ブログをご覧願います。

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記事002:(アンジェス①)アンジェスとアルゴリズム。

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記事本文→コロナ相場というのでしょうか。
1日当たりのマザーズ市場の売買代金平均は、1月873億円、2月785億円、3月833億円でしたが、4月は1,272億円に急増、そして5月は2,138億円とさらに拡大しました。

その牽引車となったのがアンジェスでした(今月に入ってやや値を下げていますが)。

アンジェスの売買代金は3カ月続けてダントツでした。
アンジェスの流動性(25日移動平均売買代金)は、3月末時点では66.5億円だったのが、4月末時点で214.4億円に膨張。5月末時点では660.2億円!まで膨張しました。5月取引高は全上場銘柄中でもソフトバンクに次いで第2位でした。
アンジェス過去1年のチャート→


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その起点となったのはもちろん新型コロナワクチンに取り組むと宣言したことにあります。
しかし、ここまで売買高が膨張し高騰した理由は、ヘッジファンドがアルゴリズムを使ってアンジェスの短期売買を繰り返した結果だと思います。
生身の投資家なら「これ以上は・・・」と怖くなって利確する場面でも、当日のレンジを決めて機械的にトレードするアルゴリズムは恐れなく買い続けてきます。
その後もタカラバイオ、ダイセル、フューチャー、新日本科学、AGCなどがコロナに参戦し、合わせて吉村大阪知事が前のめりコメントを連発するので、アルゴリズムは定められたロジックでもくもくと解析し買いを入れてきます。
アルゴは、サイエンスだけでなく政治や経済のニュースも取り込みますので、吉村効果の影響は大きかったも知れません(良し悪しは別にして)。
さらに、ワクチン治験の成否が明らかになるのは、もう少し先ですから、それまでは安全と踏んで後れ馳せながら参戦する投資家も多いようです。
ワクチンの成功によるアンジェスに入る予定収益額にリンクすることなく、人気投票相場となっています。
ただ、個人投資家としては、このアルゴリズムの本質をよく理解して、それを上手く利用させてもらう策を覚えていかなければならないと思います。

アンジェスのPBRは15倍まで羽上がりました。
コロナワクチンへのやや前のめりとも思える取り組みと株価の高騰が、あとあとアンジェス本来の真価を損なわないことを切望します。
以上。

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